シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

若年世代の声を大きくする為の投票率アップはハンディ戦である

 
現在の世代別投票率が続く限り「高齢者のほうを向いた政策」は終わらない - シロクマの屑籠
 
 若年者に配慮した政策が足りないという不満に対しては、そもそも低すぎる若年者投票数がどうにもアレだよね、という話を上記リンク先では書いた。しかしこれを変えるのはとても大変だ。年長の世代に迫る投票数までアップするには、幾つもの障壁が存在しているし、それが若年世代の投票数を簡単に上がらないものにしている。
 

  • 暇が無い

 「定年を過ぎた世代と比較して」という話になるが、若年世代は仕事や子育てなどの真っ盛りなので暇が少ない。このハンディを正当に埋め合わせるべく、不在者投票などの制度がちゃんと用意されているものの、政治に対してより高い動機づけを持っていない限り、仕事だの何だので消耗している分だけ投票所に行く可能性は低くなる。

  • 知識も習慣も無い

 「投票はするものだ」という習慣も、「投票が政策に影響する」という知識も、若年世代には不足している。齢を重ねた人達のほうが、そういったものに恵まれている可能性が高い。勿論、高齢世代の誰もが選挙や政治の重要性を知っていて投票しているわけではないだろうけれど、惰性で投票所に足を運ぶという習慣がある人も結構いるわけで、習慣レベルの差も大きい。

  • 頭数が足りない

 なんやかや言っても、団塊の世代の頭数がこれから先大きく響いてくる時代が暫く続くことになるだろう。定年以降で、仕事をしていない、沢山の老年世代が投票所にやってくる。対して下の世代は少子化によって少なくなるばかりで、単純な頭数の差は大きくなる傾向にある。
 
 多分他にも色々ありそうだ。とにかく投票所に行くまでの動機がなかなか得られないし、暇も頭数も多くない。だけど、このまま投票率も頭数も下がれば、被選挙者はますます老年世代の顔色ばかりを窺いがちになり、ますます若年世代の意見はスルーされるだろう。選挙において、投票しないという事は声が無いという事に直結している事を思う時、たとえハンディキャップがあるにしても、若年世代は老年世代と同じぐらいの投票率で投票するのが本来望ましいことなんだろうな、と思う。現在の投票率の格差が、そのまま声の格差に繋がっているとするならば。