シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

メタ水準で男女現象を把握する前に、自分の気持ちを把握しては

 今夜は眠れない。そこで、はてなのお隣さん達に対して返歌的なメモを返して過ごそう。
 

男女交際で起こる諸事象については、誰が良いとか悪いとか、こいつは非難/擁護されるべきだとか、そういう判断の基準が自分には全くない。よく分からないどころか、全然分からない。だから、「ふーん、そういうことが起こり得るのかー」という感じで、まずは判断の根拠となる事実を収集して見聞を広めるところから始めなきゃと思っている。

他人の脳内より抜粋。
 
 お気持ちはわかりますが、仰るところの「分からない」はメタ水準において分からない、という意味だと推定いたしました。ですが、そんな「分かる」は必要でしょうか。善悪、非難擁護、といった基準を設けるべく「判断の根拠となる事実を収集して見聞を広める」必要性は、本当にあるのでしょうか。anotherさんに必要なメタ水準理解なのでしょうか。そりゃまあ、純粋な知的好奇心で知りたいというなら話は別でしょうけど、おそらくはそうではないとお見受けいたしました。
 
 私、それって違うと思うんです。メタ水準でどうこうなんて知ったこっちゃない。そうでなく、不明性が自明な(舌足らずな表現ですいません)他人、異性、といったものを相手にわからないながらも取っ組み合ってもめあって、失望させるリスクと失望するリスクを互いに侵しながらも、相互理解という無限遠に向かって突き進むってもんではないでしょうか。そしてその為には、自分がどんな気持ちになるのかという瞬間を、それこそ一次的に発情するような状況も含めて握り締めながら、脂汗をかきつつでもいいから目の前の理解不十分であろう異性と対峙してみることが第一に要請されるのではないでしょうか。
 
 ご意見、お待ちしております。