シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

おたく/オタクの流通分岐点は、大体ネット以前/以後でok?

 
 よく考えたら「おたく」「オタク」という、ひらがな表記かカタカナ表記の使い分けの違いって、はっきりしているのだろうか?正史的にはひらがな表記が正解なのかもしれないけど、現実の流通量を考えるとカタカナ表記も全く侮れない。2006年現在、両方が流通しているわけなんだけど、なんとなくカタカナ表記のほうが増えてきているように思えるなぁ。
 
 僕が見知っている範囲では、2000年頃には既に「おたく」という表記を「オタク」「ヲタク」といったカタカナ表記が相当のところまで浸食していたように記憶している。大塚英志氏、岡田斗司夫氏といった、前世代のおたく評論家の人達は、あくまでカタカナ表記を嫌ってひらがな表記を続けていたけど、1997年のパソコン通信/インターネット/同人界隈でさえ、カタカナ表記の「オタク」「ヲタク」「オタ」が既にかなりの勢いになってなっていた。昔、テクノポリスとかベーマガとかを読んでいた頃は、「おたく」というひらがな表記が圧倒的に多かった気がするんだけど。
 
 今は半々か、むしろそれ以上にカタカナ表記の「オタク」をみかけるようになった気がしてならない。windows95とインターネットが出回り始めて、エヴァンゲリオンやらサクラ大戦やらが登場した時期から、カタカナ表記の「オタク」「オタ」「ヲタク」がいよいよ本格的に流通し始めたように思うんだけど、これってそんなにズレてない認識でしょうか?この1996年〜2000年という時期は、ちょうど、(東浩紀分類で第三世代にあたる)1980年代以降に生まれた人がいよいよオタク界隈に流入してきた頃であり、能動性やら努力やらがなくてもオタク趣味を気楽に消費出来るようになった頃でもあるので、時期的に一致しているようなら、後の議論が非常にやりやすいそうだ。もし、このネット普及期を境にカタカナ表記の「オタク」「オタ」「ヲタク」が流通し始めたんだとしたら、
 

ひらがな表記 ネット以前のおたく世代。 東浩紀分類で第一第二世代中心 能動性必須
カタカナ表記 ネット以後のオタク世代。 東浩紀分類で第三世代以降 能動性は問わない

 
 というまだしもわかりやすい分類が可能になるかもしれない。ひらがなおたくとカタカナオタクを、大雑把とはいえ性質的に分類出来るなら、オタクに関する様々な議論に際してきっと便利なんだけどなぁ。そういや、岡田先生も、第三世代以降のオタクに対して遂に「オタク」って表現を使っていたっけ?*1あれもやっぱり使い分けしてますよね?
 
 ちなみに、オタクをグーグル検索してみると、「オタク111万ヒット」「おたく274万ヒット」と、二者を比べる限り、まだまだ「おたく」が頑張っていることが分かった。一方、「オタ」のほうは「オタ619万ヒット」「おた671万ヒット」となっているものの、「オタ」は殆どがオタクを指しているのに対して「おた」はオタクを指していない場合が極めて多く、オタクを指す語彙としては「オタ」のほうが圧倒的に流通している。この他、「ヲタク326万ヒット」「をたく41万5千ヒット」などとなっており、「オタク」単体では「おたく」より数が劣るものの、トータルではカタカナ表記のほうが多そうだと判明した。
 
 というわけで、皆様の御意見をお待ち申し上げております。ブックマークやトラックバックやコメントなどで、御意見をお聞かせいただければ幸いです。もっと詳しく解説してくださる方がいれば超嬉しいです。
 
[関連]:http://a-pure-heart.cocolog-nifty.com/2_0/2006/10/1020_0242.html
[関連]:はてなブックマーク - シロクマの屑籠(汎適所属) - オタク達は、もはや技能集団でなくなりつつある
 
[追記]:はてな村では、オタクの一人勝ちのようです。id:youkitiさんありがとうございました。→2006-10-18 - 雑記帳
[追記2]:皆さんから、沢山のご意見ご指摘を頂きました。参考になりとても助かりました。皆さんありがとうございました!