シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

地方オタク達とのオフ会

 
 今週末は、旧いオタク仲間達とのオフ会にお邪魔することが出来た。彼らは東京のオタクではない。人口20万〜30万人規模の、地方都市在住のオタク達だ。はてな上で遭遇するオタクや東京のオフ会で遭遇するオタク達と違うところも多い。ここ数年の私は、ネット頼み&東京頼みの孤独な山奥オタク生活をやっているので、こうやって直接オタ仲間達の生き様に触れたり考えを聞いたりする機会は貴重で、楽しく、刺激的な体験だ。今日はその体験のメモを書き残すことに。
 
・今回のメンバーは俺を除いて男性三名、女性一名。成員を結びつけているkeyとなるオタク趣味はポップンミュージックらしかった。とりわけ、男性側オタと女性側オタを繋げる重要な接点としてコナミ音ゲーが果たしている役割は大きい。男性オタと女性オタを(やおいに供される少年誌のような捻れ現象も無しに)繋いでくれるオタクコンテンツって、実は結構貴重なんじゃないか。一方、男性側同士はMMOや漫画の分野で共通理解を保有している模様。その他、個人個人のオタ達はスパロボ・やおい・エロゲーなどに一家言を持っているが、それぞれがバラバラに保有している為、会話には用いにくい様子だ。
 
・オタク同士の共通理解が会話の重要な潤滑油を占めると推測されるものの、東京における各種オタオフ会の時に比べて「狭く深く」知識が共有されているかもしれない。このため、濃密で狭い分野が共有されている部分については途方も無いオタ会話が起こる一方、はてなオフ会に比べると幅広い知識・流行のトピックスが共有されにくく、ごく普通な話題も多用される傾向。(ただし、このような展開は女性参加者がいたからこそかもしれず、判断を留保したほうが良いか)
 
・女性の方は、お会いした瞬間に「オタ娘発見!」と感付くことは出来た。熟練のオタだな、彼女は。ところが、彼女のオタ的詳細にアプローチするのは簡単では無い。これはある種の「空気読め」という無言の圧力がコミュニティのなかにあるのかなと思い、「空気を操作」しようとあがいたが、失敗。俺自身がオタク話題をまき散らしていこうかと頑張ったが、やりすぎると「おっさんが独りオタ芸に有頂天」というレッテルを貼られるのではないかという警戒があって動きが鈍かった。
 
・とはいえ、男性三名、女性一名、という何とも言えない精神力動のなかで女性側のオタ趣味にアプローチすると考えること自体がナンセンスだったのかもしれない。アプローチの対象と方法を間違えたか?そもそも一度だけの出会いで色々な事を知ったり知られたりするのは無理というものだと心得るべきか。むしろ、今後二度三度とお会いするなかで自然に知り合っていく事をこそ望むのが適当か。
 
・オタ分野の流行トピックスの追いかけ方・評価は、はてな界隈とは大分違う印象。例えばハルヒは殆ど評価されていなかった。まぁ、ハルヒ放送してなかったし、つい最近までラノベコーナーにすら揃ってなかったし。ネットで情報が共有されているとか何とか言うけれども、それはあくまでネット的万能感による錯覚なのかもしれない。ニッチや情報ソースが一本違うだけで感染率が大きく違うのか?
 

・地方の同人ショップに東方妖々夢・東方永夜抄・東方花映塚が沢山並んでいて驚く。通販でも売られていないし、先月秋葉原の同人屋を歩いても無かったし。この同人ショップに陳列されている同人アイテムはいつも首都圏よりも少し遅れているが、ここまで東方がちゃんと揃っているのには驚かされた。どこで仕入れたんだろうか?そういえば、『月姫』ファンディスクの『歌月十夜』が秋葉原で入手不能になった時、何とかゲットしたのもこの店だったな。首都圏で手に入らなくなってしまった同人アイテムは、ここでもう一回あたると良いことがあるかもしれない。
 
 
 とても楽しいオフ会だっただけでなく、オタク界隈の勉強としても大変有意義な会合だったと思う。特に、自分がネット・はてなから引っ張ってくるオタ的トピックスが必ずしも共有されるとは限らないという経験は、忘れてはいけないっぽい。これを、オタクコンテンツのデリバリー地域間格差によるものとみるか、オタク同士の文化細切れ状況に由来する現象とみるか、はてさて。やっぱ山奥でネットやってるだけじゃダメだなぁ。東京のほうばかり向いていてもダメだなぁ。地方のオタ仲間の声や価値観に触れないと、色々と見誤りそう。