シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

シロクマの野望・関係構築編

 
オタク趣味を捨てずに結婚する方法の模索 - シロクマの屑籠
 
 今日のテキストは(例えば昨日の奴と違って)腰が入っていると思う。将来心変わりしたとしても「ああ、当時の俺はこんな事考えていたんだな」と思いながら読み返すことが出来そうだ。
 
 結局、自分が見聞きした事しか自分は書くことが出来ない、自分が運用している適応技術しか呈示出来ないということか。それを狭いと貶す人もいるかもしれないが、自分はそういうタイプの人間なんだろう。だったら、まぁ、いいや。
 
 もちろん俺自身は今、上のリンク先にあるような「オタク趣味のある生活」を実施すべく野心を燃やしている。自分と相方の関係を「より望ましく」「よりオタオタした」「それでいて向こうもゲラゲラ笑っていられる生活」に誘導する為に、俺は絶対手を抜かない。これからも抜かないだろう。現時点では、
 

・はてなブックマークの共有。はてなブックマークで、自分自身が面白いと思った記事だけではなく、「彼女が面白いと思いそうな」記事を引っこ抜いて読んで貰う。YouTubeの普及はその点ありがたい。ネットじゃないとみられない楽しいものを沢山共有出来る。また、オタク界隈の様々な世界を紹介出来る。
・ハルヒやらげんしけんやらひぐらしやらを投与してみる。喜んだ。NHKにようこそ!を投与してみた。ドン引きされた。
・コミケや秋葉原への参拝。単なる物見遊山に終わるだけでなく、「俺の日常生活」への理解を促進してもらう。
・ラグナロクの次は、どのMMOを共有するのか、は大きな課題。MMOはゲームとしてだけでなく、豪華なチャットツールとしても有用だ。

 あたりだろうか。 
 
 ちょいオタな相方ならば、それ相応のコンテンツを呈示すると飛びついてくれる筈だし、自分が愛好しているオタク趣味のなかには、紹介するに値する様々なタイプのコンテンツがあると確信している。また、そのようなコンテンツをネット界隈やコミケ会場から発掘することは、極めてやり甲斐のある仕事だ。自分だけの独り善がりになりがちなエロゲー/ビジュアルノベル分野でさえ、月姫やクラナド(エロじゃないけどね)などのように女性プレイヤーも意識した作品が増えてきている。だったらオタ色に染めるってもんだろう。お互い影響を与え合って相違を保ちつつも相似点を設けていく作業のなかで、“オタク趣味だけ蚊帳の外”などという事態は我慢出来ないし、それが無理というのなら、その関係はどのみち無理な代物だったと理解することにしよう。多少のコストとリスクがあろうとも、男女交際やら結婚によってオタクな自分を殺すつもりは俺にはない。オタク趣味を愛好する俺自身もまた自分なわけで、女性ウケしそうな属性やスキルを呈示する自分だけが自分というわけではない。オタクな自分をbad imageとして隠してしまい、女性ウケしそうな自分をgood imageとしてアピールするなんて、ゾッとする。長続きするわけがない。そんなだったら、多くの人が言う通り、最初から結婚などしないほうがマシだろう。
 
 俺は諦めない。自分がオタであり続けるという命題と、長期的な伴侶を獲得する命題を両立させることを諦めない。その為に、あらゆる適応技術/コミュニケーションスキルを駆使し、最も妥当性の高そうな関係性を時間をかけて煮込んでいくんだ。女性のいいなりになっているだけではダメだ、そんなんじゃ無属性の女の奴隷に堕ちてしまう(無論、それは自分自身だけでなく相方自身をも腐らせるだろう)。自分と相方の関係は勝手に出来るものでもなければ女性に支配されるものでもない。勿論自分自身が支配するものでもない。お互いにインプットとアウトプットの綱引きを続けながら、二者関係に少しづつお互いの特性や趣味を混ぜ込んで縒り合わせてやるんだ。
 
 今のところ、ちょいオタな相方はどんどん「こっち寄り」になっているとは思う。今後も、向こうが最も喜びそうなオタクコンテンツの発掘・提供を促進し、ますますこちら寄りの文化を提供していこう。文化侵略、だ(無論、相方側の呈示する文化も貪欲に吸収して、益々面白いことだらけの人生になっていこう)。俺一人の適応を最大化するだけでなく、相方の適応を伸ばし、そのうえ二者関係を最も気楽なものにするためにも、この適応ドクトリンは妥当なものだと、思っている。