シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

そういや、小学校高学年ぐらいから宿題って全くやった事が無いなぁ...

 
 http://d.hatena.ne.jp/kiya2014/20060831#p1
 
 確かにこれは適切なアドバイスかもしれない。夏休みの宿題なんて無駄の極致だ。自分の身の丈や特異不得意に合致しないこと甚だしい宿題を、延々と、しかも数十日分やってで得られるものは(苦痛以外には)あまり多くない。勉強が出来る子もいれば、勉強の苦手な子もいる。数学は得意でも国語が駄目な子もいる。授業の場で手をあげることでモノを覚える子も、基礎問題集をコツコツやることが近道の子もいて、人それぞれで千差万別だっていうのに、「夏休みの宿題」なるものは、それらの最小公倍数のようなものを大量に積み上げただけで、個人個人の能力やら何やらに合わせてカスタマイズされているとは言い難い。例えば数学。成績の良すぎる子に単純作業以下の苦痛を負わせ、成績の悪すぎる子に解きようの無い絶望を投げかけるという愚劣。成績の良すぎる子にはちょっと歯ごたえのあるモノを、成績の悪すぎる子にはもうちょっと易しいものを、とやればいいのに、夏休みの宿題にはそれが無い。だから、どうせ夏休みの宿題なんかに時間やエネルギーを割いたって大した実にはならないっこないので、その分を他の勉強なり他の体験なりに使ったほうがよほどマシだろう。自分の身の丈に合わないモノを数十日分もやるなんて途方も無い無駄なわけで、kiya2014さんが言うように、これはもう、踏み倒すに限る。仮に説教をくらうとて、案ずることはありません。説教をくらう数十分で何十時間何百時間が浮くなら、これは安い買い物に違いない。まぁ、学校の先生も頑張って宿題出してくれているんだろうから、心の底から「ごめんなさい」と謝る必要はあるだろうけれど...。
 
 「夏休みの宿題をしなかったから成績が下がった」なんて絶対あり得ない。むしろ「夏休みの宿題なんぞだけやっていたから成績が上がらなかった」は大いにあり得ることだろうけど。勿論、成績をあげる以外にも児童生徒のみなさんにはやることが沢山ある筈なので、成績以外の何かが伸びれば、その夏休みは有意義で実りの多い夏休みだった、と言えるに違いない。何もしない怠惰な時間すら、貴重なものかもしれない。ただし、夏休みの宿題を一部/全部踏み倒したとして、その時間を何に充てるのかは結構な考えどころだし、何もしないで好き勝手に過ごしてさえいれば大丈夫かと言うと、誰にも分からないんだけどね。特に、小中学校の時分に怠惰から逃れられる人は少ないわけで、代わりに何をするのか・何が必要なのかを判断するのは難しい。ただ間違いなく言えるのは、何かに夢中になったり何かに必死になったり満足できりした夏休みなら、それで「あなたの夏休み」はきっとokだったって事だろうってことだ。(同じことは、夏休みが来ない気の毒なじじばばにも言えそう)。
 
 文字列を垂れ流してみたくなった空き時間に、遠い夏の日を思い出しながら。