シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

最後の最後まで、雛見沢が好きでした

 (ネタバレは無い、つもりです)
 
 コミケから四日、ようやく『ひぐらしのなく頃に・祭り囃子編』を終了した。プレイ中は身悶えするほどヒートアップし、読後感も大満足。(私個人は)足かけ二年半にわたって本当に楽しませて頂きました。創ってくださった人達の熱意に、深く感謝します。
 
 “謎解き”という点では、既に一章〜七章の間に十二分な示唆が行われているせいか、今回は(ゲーム内において)視野が開ける・謎が解けるというカタルシスを私個人はあまり感じなかった。だけれど、神秘のヴェールが解かれた五章〜七章までに勝るとも劣らない喜びと楽しみを作品中から得ることができた。これはもう、私が雛見沢というゲーム内世界を好きになり、そこに住まうキャラクター達を好きになったからに違いない。この“最後話”において、個々のキャラクターがどうなって雛見沢というひぐらしワールドがどう変わっていくのか、我が事のように、固唾を呑んで私は見守っていた。この、作品世界への激しい傾倒があったからこそ、『祭り囃子編』は私にとっての最高級エンターテイメントに上り詰めたようだ。勿論、こうした激しい作品&キャラクターへの傾倒はすぐに生じたものではない。正直、一章を始めた時は、「これのどこが面白いのか」「キャラの立ち絵が変だなぁ」とか思っていたものだが、話が進行するうちに、章が進むうちに、私はすっかり雛見沢の虜になっていたわけで。あの第三章『祟り殺し編』などを通して雛見沢やキャラクター達への愛情がメロメロに醸成されていた状態で『祭り囃子編』をぶつけてくるんだから、もう、やられちゃうしかない。足腰立たないほどに、キャラクターと雛見沢にのめり込ませて頂きました。逆に、一章〜七章あってこその『祭り囃子編』なわけで、八章単品だけを取り出して眺めたら勿体ないことになるんだろう。これからひぐらしを始める方は、必ず一章から順番に鑑賞してくださいね。
 

 作品同士をメタ比較する事が楽しい人や、謎解きだけを目当てにしていた人にとってどうだか知らないけど、雛見沢ファンタジーに素直に惚れた人やキャラクター達が愛らしいと思っていた人は、もうこれはイチコロだったんじゃないかなぁ。『動物化したオタ』だとか『涙を流すブタ』だとか、頭のいい連中には言わせておけばいいさ。あの瞬間、あのシーンで雛見沢ファンタジーに素直に乗っかった幸福を噛みしめよう。メタな話は、夢が醒めてから振り返ってからでも遅くはないんだし。細かい事をもっともっと書きたいけれども、なんだかネタバレに抵触せずにはいられないので、あと三ヶ月くらい寝かすのが吉か。特に、『ひぐらしに受け継がれたビジュアルノベル分野の技法』や『何故、雛見沢ファンタジーというオタク作品が、今ここでブレイクしたのか?』については、色々考えると楽しそうでよだれが出るけれど、今色々書くとまずそうなので我慢のしどころ。