・娑婆世界の万物は、流転している。
・とりわけ人の創りだしたものは変化しやすい。
・人の思うところや自分の思うところは、殆ど一所に留まらない。
・一切は均一ではない。不均一性や不平等性に娑婆は被われている。
・不均一性や不平等性は、なくならない。
・娑婆のイメージは、凡てホモ・サピエンスバイアスと個人のインセンティブバイアスの処理を免れないため、(0,0)からの観測は不可能である。
・人間をやめきっていない人間は、全て、執着と欲求に基づいて行動している。
・任意の一人物において、執着や欲求の強さは喜怒哀楽の強さに比例する*1。
・優勝劣敗の原則は、生物同士・人間同士の利害が衝突するあらゆる場面において適用される。
これらは娑婆について言える法則性のほんの一部に過ぎない。しかし、この幾つかの法則性は、娑婆に関してまず間違いなく適用できるものと、私は考えている。
*1:むろん、苦しさの程度にも比例する。またこれは類推だが、喜びの大きさにも比例する可能性が高い。