シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

コンビニ恋愛ばかり出回って、結婚は減るばっかり

 
http://simple-u.jp/pdone.php?id=648
 
 あーあ、『Simple』のYasさんは相変わらず身も蓋もない事をきっちりと。しかも引用元が中小企業白書ですか。
 

予測では、今の20〜24歳までの若者が35〜39歳になった時、結婚し子どもを持っている人の割合は49.6%である。

 現在の二十代後半〜三十代前半の少なからぬ割合も、結婚にあぶれたまま先に進みそうなので、合算すると凄い人数が所謂「結婚」にたどり着けないわけか。コンビニエンスストアに恋愛という言葉がこれほど溢れている現代において、逆にこれほどまで結婚が遠いものになるとは皮肉なものだ。しかも、結婚した者の多くも、アメリカに倣えとばかりに次々に離婚すると予測される。さて、還暦を迎えた頃に子どもと配偶者を持った状態でいられる男女は何%ぐらいになるのやら。
 
 消費資本主義とメディアが映す影法師に心奪われ、自分の足下に何枚の金貨(または銀貨または銅貨)が積んであるのかも弁えず、要求水準と夢ばかり膨らませる女達。または、自身のエゴイズムとヒロイズムの結託に気付かぬまま、“かくあるべし”という理想の鋳型に填め込もうとする無謀に涙する水仙男達。そのうえ、金銭的に貧しい者すら時間的余裕を与えられず、贅沢な生活を望まない者ですら(まともな)子育てを許されない奇妙なルール。そりゃあ、結婚も子育ても無理ってもんでしょう。少なくともパーセンテージは下がるでしょう。こんなに結婚と子育ての難しそうな条件がよくも揃ったものだと逆に感心する。まぁ、なるようになるのでしょうし、なるようにしかならないのでしょう。
 
 Yasさんも、こんな風に予測している。

また、同白書によると、30代後半で配偶者を持たない人は38.6%になると予測してi
る。こちらも大きな数字だ。
 
未婚や子ども無しの人が約半数にものぼる社会になるのかどうかは今後のかんきょうの変化次第だ。自分では現実的な数字だと見ており、約半数の人は子どもを持たないか、あるいは持ったとしても教育費の確保が困難であろう。
 
日本の未来は明るくない。

 合掌。