シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

ミームなんてくそくらえ:空を見上げて五秒間ロマン

 
 そういえば今日は七夕か。織姫と彦星が年に一度の逢い引きを遂げるという。織姫は、年に一度、(いつも一緒に暮らしている)夫の目を盗んでイケメンの遺伝子を盗み受けるべく岸辺に臨むのだろうか。彦星は彦星で、残り三百六十四日のあいだじゅう他の女達の尻を追いかけ回した挙げ句、今日この日だけは織姫以外の女の顔など浮かびもしないという要領の良さを発揮するのだろうか。
 
 詩的感情というオブラート*1に含まれたミーム達の繁殖戦略はあくまでしたたかだ。上に書いたほど極端では無いにしても、織姫と彦星の繁殖行動の背景には、遺伝子という名のミーム存続に関連した動機が確かに存在しているだろう。私はそれを見逃さない。見逃したくない。だけど、詩的感情はやはり詩的感情として愉しいよなぁ、心地よいよなぁ。今夜空を眺める私は、ちょっとの間遺伝的算盤勘定を忘れることが出来た。約五秒。ああ、五秒だけだけれどそれはそれは甘美な五秒だった。
 

 ※このいい加減な物語は、フィクションをもう一回フィクションしたものです。正規の伝承とは一切関係の無い、出鱈目なお話をもとに妄想したものです。
 

*1:ああ、このオブラート自体がミームの繁殖戦略に含まれそうだが!