シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

立科山大災害

 
 遙か遠い昔に愛していた人の面影を、こないだ発見した。彼女も私に気付いている素振りを見せていた。交差点に入るまでの一瞬、私の車と彼女の車は縦並びになっていた。ミラー越しに覗く私と、ミラー越しにこちらを覗う彼女。ややあって、彼女は左折し、私は直進した。彼女は私を睨まなかったが、困った表情をしていた。私は…どんな表情をしていたのだろうか。それは分からない。永遠に分からない。ただ、彼女が今も元気で生きている事には心から感謝した。仏に、神に、運命に感謝した。どうかいつまでも元気でいて欲しい。私のような糞の事は忘れたっていいから、どうか健やかであって欲しいと願う。ああいう失敗は、あの時あの感触だけで十分だ。もう二度と、過ちを繰り返すわけにはいかない。私は、私は、その為なら結婚だっていとわない。