欲しがっておるのう。
這い上がりたがっておるのう。
ん?欲しいのか?欲しいんじゃな?顔に書いてあるぞうフフフ
権力を、地位を、文化を、女を、全てを、おぬしは欲しておる。
ほれ、だったら立ち止まるな!歩け!いや、走れ!
死ぬまで走れ!死ぬまで戦え!
周りの連中に差をつけろ!
勝つんじゃ。負けたらまた立て!勝つまで負けろ!
勝ったら勝ち続けるんじゃ。二度と手放さないことじゃ。
用心深く、ずるく、抜け目なく、這い上がる連中をたたきのめすのじゃ。
ライバル達を蹴落とせ!優越しろ!情けをかけるのは得な時だけだ!
…かつて、こんな爺が私の頭の中で喚き続けていましたが、最近は危篤状態のようです。執着爺は、とにかく勝ち負けにうるさくていけません。友情も異性も、全部勝ち負けという視点でしか語りません。爺にはそれなりに感謝もしていますが、そろそろ御引退頂いてもいいのかもしれません。爺、その人は僕の友達です、道具じゃないですからそんな非道い事言わないでください、あっ!ステッキで叩かないでください!叩いちゃ困ります!叩くな!叩くなって言ってるだろうこのクソジジイ!