シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

飽きずにバッハを盗み聞き

 
 『音楽の捧げもの』
 J.S.バッハがフリードリヒ二世に捧げたという曰く付きの逸品。バリエーションこそ違えど同じ主題が延々と繰り返されるにも関わらず、最初から最後まで聴く者を退屈させない。出会ったのは何年ぐらい前なんだろうか?それは忘れてしまったが、平井堅やミスチルのいかなるアルバムよりも再生したような気がする。パッサカリアのフーガなんかとミックスしてリピート演奏させると幸せな気分になれる。悲しい時も、嬉しい時も、疲れた時も、気合いを入れて耳を傾けたい時も、必ず期待に応えてくれる。汎用性が高くて重宝する。迷ったらバッハ。鉄板だ。
 
 歳を食ったせいなのか、J-POPが元気ないせいか、おじさんはもう、唄の歌詞を楽しむことが少なくなりつつある。それよりは、バロック音楽をぼんやり(または全神経を集中させて)聴くほうが飽きが来ない。それでもバッハの全曲を聴き尽くすには至らない。マタイ受難曲をはじめ、有名どころも含めた幾つもの楽曲が待っている。このペースなら、あと数年は我が家のバッハ採掘場は枯渇しないだろう。バッハが枯渇しても大丈夫。古楽も残っているしロマン派以降の作曲家もまだまだ手つかずだし、多分死ぬまで聴き通したところでまだ余っているだろう。そもそも、何度聴いても飽きないこの不思議。何ともありがたい話である。ありがとうございます、かつての大天才さん。
 
追記:高橋悠治がシンセサイザー版「音楽の捧げもの」をやっていたと。な、なんだってー!!(from id:subterraneanさん)聴いてみたいなぁ。