シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

現代の他者との距離感とオタクライフ

 
 「他者」というものに無頓着であればあるほど、または「他者」と自分との境界が明白でなければないほど、オタク達は他文化圏の同性・異性との交際が困難になるだろう。また、オタク同士やオタップル間のコミュニケーションにおいても、ゲームや漫画の話題を触媒とした、なんともいえない距離感のコミュニケーションが展開されることだろう。「他者」への無頓着っぷり、あるいは自分の価値観以外の価値観を持った人間への認識不足(または認識不能性や認識拒否性)は、ゆるやかにだがオタク文化消費者の界隈を覆っているような気がする。
 
 ただ、この「他者」への無頓着はなにもオタクに限ったものではないことは断っておかないとまずそうだ。逆に、「他者」への過敏と過剰反応という現象が主として女性を中心にみられることに注意が必要だ。まぁどちらのケースにしても、「他者との関係」あるいは「距離感」で面白いことが起こっている人がたくさんいるのは間違いなく、その個人の適応の範囲や難易度に大きな影響を与えているということまでは言えると思う。もちろん、オタク文化全般にも大きな影響を与えていることだろう。