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シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

脱オタ 脱オタ

 私は現在、脱オタ初心者を対象としたオタクの為だけの初等ガイドライン的な同人誌を制作しようと企てている。テキストの試作をしている感じとしては、がんばり甲斐のある挑戦になりそうだ。どうせ大した部数も売れないことだし、こっそりお薦めの品物などについても言及することが許されるのはとても魅力的だ。「それは顕教じゃなくて密教だよ」と言う人もいるだろうけど、こっそり教えなければ台無しになってしまそうな部分についてはこっそり出来るってのはとても大きい。やはり近い時期に、同人誌を何らかの形で仕上げようと思う。
 

http://a-pure-heart.cocolog-nifty.com/2_0/2005/12/post_307d.html
http://blog.livedoor.jp/yuikoinu/archives/cat_1226592.html
 
 お友達んところでも、面白い企画も立ち上がってきそうな気配。がんばって!お二人さん!彼らの今後の動向に私は注目している一方、以下の垂れ流し日記帳に書いたような心配もしている。いや、そんなの杞憂かな?
 
Next FTP 4 - ツリー表示対応 FTP over SSL対応のFTPソフト←ここの12/23の分
 
 確かに、“表面的に期待を表明しているところの”審美的に醜くない最低限の服飾や身だしなみは提供できると思う。だけど、多くの脱オタ希望者(或いはコミュニケーションスキル改善希望者)が“実際は密かに期待しているっぽい”侮蔑の視線・馬鹿にしたような視線を感じないための服飾や身だしなみまでは、一冊のマニュアルやひとつのまとめページで提供することはできないと思う*1 *2。そんなの一冊のマニュアルをコピーアンドペーストしただけで達成出来る筈が無いし、最も標準的な身だしなみを整えただけで侮蔑の視線・馬鹿にしたような視線に関する当人の問題が解消するわけもない。仮にそこまでメルヘンチックで他力本願なことを考えている人がいるとしたら、その人はかなりヤバいと言っていいと思う。服装がどうといったレベル以前の話だ。だから、ここまで読んで胸がドキドキしてしまった人は、本当にまずいと思う。いやドキドキしなくて「そりゃ当然だよね」と思ってくれる人のほうが多いとは思うけれども、『脱オタクファッションガイド』や『電車男スタイリングバイブル』を非難したひとのなかには“お前ら俺達のコンプレックスを刺激しないで、なおかつ馬鹿にされない服装を提案しろ。それも出来るだけ低コスト低努力でな!”と無茶無体なことを期待している者が混じっているような予感がするのだ。
 
 もしも、そんな甘い見通しを正当且つ当然のものと見なす人がいるなら、服飾がどうのという以前に、私はその人の人格そのものの何割かをナメてかかることになるだろう。たかだか一冊のマニュアルにそこまで他力本願する人は、逆にどんなマニュアルをも生かし切れまい。どれほどあか抜けた格好をしていようと、美しい肌をしていようと、そんな奴は甘いし、これからも(同性からも異性からも上司からも部下からも)ほうぼうでナメられ続けるしかあるまい。脱オタ的な服飾技術によって、確かにその人は美しくはなれるかもしれない。だが、いい男には永久になれないし、まともな女からも小馬鹿にされ続けるしかない。
 
 脱オタあるいは適応技術向上の諸々のマニュアルやリソースを追い求め、色々やるのはもちろん悪くないし、それに私のサイトなり他のサイトなりの知見が少しでも役立てばすごくいいなとは思う。だが最善のリソースや教科書も、「一冊のマニュアルで、あなたが侮蔑の視線から解放する」ことは出来ないだろう。ちょうど、一冊の最良の受験参考書があなたを微分積分のエキスパートにしてくれるとは限らないのと同様に*3。逆に、既存のウェブサイトや出来損ないっぽいマニュアルも、数を恃んで慎重に検討し繰り返し演習すればそれはきっと役に立つものだとも言える。これから脱オタしようかなとか、せめて侮蔑の視線だけでも改善しようと思い始めた人は、上記のような着眼を忘れずに、今後の脱オタ関連の書籍やサイトをご覧になってください。苦労や努力というチップをルーレットに載せる気が無いなら、自分のがんばりにNo!を提出される屈辱に耐えられる人なら、既存の資料でも十分戦える筈だと思います。

 

*1:そもそもが、極限まで服オタ化したファ板住人でさえ、“侮蔑の視線や馬鹿にしたような視線を感じない”ようにはなりきってない。ファッションの差異化を用いて他人を見下してかろうじて劣等感や自己不全感を補償している有様もしばしば見かける。また、この傾向は所謂脱オタ者においてもなかなかぬぐい去れない副作用として残留していることも多い。彼らは見た目にこだわりつつも、いやだからこそ視線に対して強迫的な何かを感じ続けているのではないか?

*2:ああそうそう、ファッションはそれ自体が目的じゃなくて常に手段だもんね。だから、何か必ず目的があるわけで、それはどういう事か考えると、ね。

*3:いや、受験と違って服飾分野が流行という構造を持っている以上、すぐにマニュアルが時代遅れになる事も付け加えておかなければ