シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

 
【脱オタ本の正しい書き方by九尾のネコ鞭さまより】
2005-12-16 - 九尾のネコ鞭
 
 なるほど、ある種これは穏当な指摘だ。脱オタ者の多くが実際は異性との交際困難を意識しているとはいえ、古来脱オタサイトが提供してきたファッション関連の情報は、「とりあえずあの人の服装は普通なんだし」という免罪符を獲得するための技術論だった筈だ。ファッションによって加点を得ようとするのではなく、減点を避けようという適応スタイルに則ったhow toを2006年バージョンで再提供するのは、私のサイト的にはなかなか意欲的なテーマと言えるかもしれない。今度、一から企画して同人誌を制作してみたくなった*1。同人誌を作らないまでも、新しくhow toを書いてみたくなってきた。それも、オタクの精神病理を踏まえたうえで、である。
 
 オタクの抱える劣等感や自己不全感、服飾や異性へのコンプレックスを前提とした簡易版how to本は、私のサイトをみるような人にはそれなりに需要があるような気がする。私如きの及ぶ知恵は限られているが、精一杯背伸びして書いてみようかな。
 
 しかし、九尾さんのとこの指摘には一点だけ問題点があるのでそこは補足しておきます。確かにファッションの身だしなみラインを希求するオタク*2がいて、その為の最低限のマニュアルが望まれているというのはわかるんですが、しかしファッションに対するインセンティブなりモチベーションなりがない場合、そのオタクさんの「2006年の無難な格好」を提供することは出来ても「2008年の無難な格好」や「2010年の無難な格好」を提供する事は出来ないというのは覚えておいて欲しいです。つまりその場でマニュアルに従ってコピーアンドペーストしただけの服装は、その年だけ無難でも、ファッションの流動に伴ってすぐに陳腐化してしまってcatch up出来ないという致命的欠点を持っているということです。
 
 このため、「最低限の服飾」であっても、その年の無難な服装をコピーアンドペーストするだけではすぐにどーにもならない服になってしまうという事を意識しなければなりません。現に、1999年頃に無難だった筈の選択肢の幾つかは、最早無難ではありませんし。故に、最低限の服飾をコピーアンドペーストして貰うようなマニュアルはその年しか有効ではなく、とどのつまり投資に見合った成果を出すことは出来ないということになります。故に、動的なファッションに(無難レベルなら無難レベルなりに)追随する為の技術またはモチベーションを獲得しない限り、「最低限の服飾」を維持する為の有効な手法となり得ない事は忘れて欲しくありませんし、そういう点では脱オタサイト・オタク研究サイトレビュー集(汎適所属)の比較的新しい年代のサイトが主張しているような、「アイテムだけ提案するのは結局ダメ」というのもよくわかる話です。まぁ興味でなくてもいいかもしれませんが、少なくとも持続的にファッションにcatch upする技能なりモチベーションなり興味なりを獲得しなければ、いわゆる「最低限の服飾」はすぐに陳腐化の波に押し流されてしまうという事は十分踏まえておかなければならないと私は考えています。

*1:天馬さんとかMasaoさんに、協力ってお願いできるのかなぁ...

*2:いや、そちらでは非モテさんですか?私は非モテはどうでもよくて個々のオタクが快適になるかどうかにしか興味はありませんが