シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

汎適

大人は「なる」ものじゃない。大人は「やる」もの。「引き受ける」もの。

あの頃の僕らが嘲笑って軽蔑した 空っぽの大人に気づけばなっていた件について:駄目人間速報(^ν^)<クズ集まれ-2chまとめ 「大人になる。」 あなたは「私は大人になった!」と自信をもって言えますか? 成人式をやっただけで大人になったと胸を張れる人…

「運が悪かった」を検討する際の心構えについて

【要約】 人間はしばしば、自分には理解や推定が及ばないファクター全般を運のせいにするので、その人の推定が及ぶ範囲や理解の程度によって、(その人から見た)運に左右される体感度は変わる。とはいえ、出来事に関連したすべてのファクターを見通すことは人…

思春期のベテラン→壮年期のルーキーへ 問題

タイトルには「思春期のベテラン→壮年期のルーキー」と書いたが、実際の日本の社会病理を考えるなら「壮年期のベテラン→老年期のルーキー」のほうが根の深い問題なのかもしれない。それはさておき。 社会の変化に伴って、人生の区切りや役割変化が曖昧になっ…

子ども時代に愚行から学ぶ機会が減ったら、思慮分別が身に付きにくくなるのでは?

チビ男を相手に、彼女の前で返り討ちにあった…死にたい。 上記リンク先には、繁華街ですれ違った見知らぬ男に因縁をつけて、酷い目に遭った男の話が書かれている。何歳なのかは明記されていないが、おそらく、大学生よりも年上のようにみえる。大の大人が、…

現代に生きている原始人・古代人

このタイトルをみて、あなたはどんな人を連想するだろうか。 ブッシュマンやアマゾンの原住民のような、未開の地の人々だろうか。でも、ちょっと立ち止まって考えてみて欲しい。私達のすぐ傍や、私達の内側にも、現代を生きている原始人や古代人がいるんじゃ…

子育てスキルを身につける機会がどこにもない

児童虐待やネグレクトをはじめ、現代の子育てが大変なことになっているという話はよく聞く。そんななか、「子育てをどのように支援していくべきか」みたいな議論をあっちこっちで見かけるわけだけど、どちらかといえば生んだ後のサポートにフォーカスがあて…

思春期世代が大人になれないのは誰のせい?----おかしくなった世代交代

深夜のシマネコBlog:30秒の決着 リンク先のテキストでは、赤木智弘さんが「大人になれない現代モラトリアム」について自説を展開している。なかでも以下のフレーズが強烈で、脳裏に残るものがあった。 若者に親を支える役目が課される、家族をもつ役目が課さ…

なんで、あなたの努力を他人に判定させちゃうの?

「努力しても誰も認めてもらえない。」 「俺の努力を認めてくれないあいつらはクソ。」 こんな呟きをよく見かけます。 どうして、わざわざ憎たらしいアンチクショウに自分の努力の成否を判定してもらおうとするんでしょう?影でコソコソ頑張っていた自分自身…

努力の損切り----報われなかった努力は、最低三年寝かせろ

「努力したけど報われなかった。」 この言葉を、すぐ断定的に使ってしまう人達がいる。けれども、努力や頑張りが本当に報われない、ただの無駄に過ぎなかったのかを即座に判断・評価するのはかなり難しい。“災い転じて福と為す”“怪我の功名”といった事も人生…

「ちゃんと学生時代に遊んでた?」

大学生だった頃、年長者から「大学で、ちゃんと遊んでるか?」とよく質問された。 建前からすれば、大学は勉強をしに行くところのはず。だから親族や一部の教官までもが「大学で、ちゃんと遊んでいるか?」と聞いてくることに、当時の私は二律背反めいた印象…

異性(他者)の理想化/適度な失望について

http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20100602/1275439552 (リンク先の文章へのお返事をかねて)

「歳の取り方」が分からなくなった社会

テレビをつけても、街を歩いても、「若さを保つためのテクニック」が溢れている。けれども「歳の取り方」はあまり目にすることが無いし、「歳を取る」ということを肯定的に教えてくれる人にもなかなか出会わない。「歳の取り方」は、いつ、どこで、誰から教…

ひたすら「順応」はまずいとしても、それでも「適応」は大切では?

http://diamond.jp/series/izumiya02/10005/ インターネット上で、「適応」について批判的な文章を発見した。上記リンク先では、封建的な企業や偏狭な独裁者に「適応」することを例示しながら、「適応」とは「麻痺」ではないかという見方がしめされている。…

目が節穴の人間ほど、努力を嫌いになりやすい――成果の観測力に関して

http://d.hatena.ne.jp/RPM/20090917/doryoku 私なりに上記リンク先を要約すると、【努力とは、成果が認められてから事後的に認定されるもの・語られるものであって、成果が認められる事前には認定されない・語られえないものである】ということらしい。 な…

たまには“神経”も労わってあげてくださいよ 

GWもそろそろ後半戦。 充実した時間を過ごされた方も多いんじゃないかと思う。 反面、身体や神経を使い果たして疲労困憊、とにかく休みたいという人も結構いるんじゃないだろうか。特にGWの場合、ストレスの溜まりやすい4月直後の連休ということもあっ…

自己評価の“格差社会”

『格差社会』という言葉が流行ってかなり経ったが、さりとて『格差』が解消されたかというとそうでもなく、さまざまな分野で個人間の格差は拡大し続けているようにみえる。勿論、ここでいう『格差』は経済格差だけではなく、教育格差や情報格差なども含めて…

「悪しきマキャベリズム」?

倫理や道徳に反する行為を非難するにあたって「悪しきマキャベリズム」という言葉を用いる人が時折いるようだが、それは相当に間違った言葉の使い方だ。もし「悪しきマキャベリズム」というものがあるとするなら、それはただ結果を出せないマキャベリズムで…

私家版、努力運用ガイドライン

たまにはおへんじを。 割り算はゼロで定義されない。到達目標に努力は適さない。 - REVの日記 @はてな 一読した時にはなんとなく説得されてしまいましたが、我が身を振り返ってみると、自分はリンク先とはかなり違う形で「努力の運用と投資」を行っているこ…

ファスト風土に陽は暮れて

『ファスト風土』という言葉がある。 ファスト風土とは - はてなキーワードによると、『地方社会において固有の地域性が消滅し、大型ショッピングセンター、コンビニ、ファミレス、ファストフード店、レンタルビデオ店、カラオケボックス、パチンコ店などが…

私達は、ニコニコ動画で集団的に承認欲求を備給する

404 Blog Not Found:ニコニ考 - 承認欲求?ナニソレ? 小飼弾さん曰く、「ニコニコ動画が満たすものは忘我欲求」なのだという。ニコニコ動画の閲覧者とMAD作成者が満たしているのは承認欲求の類とは異なるものではないか、と。そして小飼さんはその理由として…

キモオタの虚像が流通する背景に関して----粗悪なリアリティに抗する事の現代的困難さ

「アッコにおまかせ」の初音ミク特集があまりにもひどくて大騒ぎに - GIGAZINE 10月14日TBS「アッコにおまかせ!」で初音ミク紹介 : 【2ch】ニュー速クオリティ 陳腐なオタクのステロタイプをばらまいたTBS、受け取った視聴者 TBSの「アッコにおまかせ」にお…

異文化コミュニケーションが出来ないオタは、肩身も視野も狭いまんまですよ

http://a-pure-heart.cocolog-nifty.com/2_0/2007/10/post_b62c.html 文化や価値観のニッチが細分化されているポストモダン的様相のなかで、異文化間コミュニケーションに頑張ってもあまりメリットが無いのではないか、というエントリを発見した。何も考えず…

都市空間のスピード・流動性に対して感じる不安

一般に、知的機能の障害は社会適応を大きく制限したり、日常生活の労務に支障を来たしたりすると考えられている。確かに、知的機能の障害があれば、高度な判断を瞬間的に繰り返さなければならない仕事などは難しいだろう。だが、知的機能の障害を持つならば…

あなたは馬鹿で不幸な小悪党にでもなりたいんですか?

ああ駄目だ駄目駄目。話にならない。 悪魔の証明に付け込んで人を追い詰めましょう。 時効と恫喝をうまく利用しましょう。 恩は必ず仇で返しましょう。 騙される人が悪いのです。人の善意を利用してとことん騙しましょう。 個人情報は売りましょう。 お金が…

継続的取り組み(努力)は、達成の必要条件ではある。

「継続的取り組み」があれば確実に結果が出るとか、「努力」さえすれば確実に幸せになれる、といった類の物言いが寝言であることは、今更言うまでもないだろう。高度成長期の日本ではいざ知らず、現在の日本(や世界各地域)において、一心に「継続的取り組み…

「適応の末に」ってことは、もう死んでるんですかぁ?

適応の末に - 行乞記 - 断片部 「適応の末に」という言葉からは、適応に終わりや目的や到達点があるような印象を受けずにはいられない。まるで、適応が既に達成されたものであるかのような、達成してもむなしいかのような、そういう雰囲気を文章から感じまし…

自己実現礼賛に潜む罠(老いと自己実現について)

自己実現、という言葉をうんざりするほどみかけます。 自己実現、という言葉を聞く機会は沢山あるし、自分自身も頻繁に口にしていると感じる。「僕が僕であるための何か」、「自分のレゾンデートルを確認するための契機」といったものが欠けていると、人は生…

「お前、悔しくないの?」

ネット上で諦念をぶちまけている若い人などをみていて考えさせられることは沢山あるが、その一つに「お前、悔しくないの?」というものがある。女の子に邪険にされたとか、会社で○○な目に遭ったとか、そういう出来事は生きている限り遭遇しないわけにはいか…

知識としての脱オタは普及し尽くした。

若年世代におけるサバイブ感覚の強さとコミュニケーション志向に関連して、脱オタについても少し。 そういえば、コミュニケーションスキル/スペック改善という意味の脱オタが現れつつあったのも(現実を生き延びろという気分と、コミュニケーションの重要性…

「決断主義」は流行の最先端ではなく、ただ当たり前のことでしかない。

http://a-pure-heart.cocolog-nifty.com/2_0/2007/06/5_c5bd.html 善良な市民さん(以下、宇野さんと表記)がSFマガジン上で書いた「決断主義」に関して、Masaoさんが「時代遅れだ」「現実は軽くなってるじゃん」と反論しているのが上記リンク先の記事だ。しか…