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シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

執着

社会は自由になったが、結婚や子育てを考える時間的猶予は短くなった

「何があれば、産めるの?」 - アラサーOLクソ日誌。 リンク先は、女性特有の問題や家庭状況の問題などなど、たくさんの着眼点が散りばめられているので、全体について安易なことを言いにくそうな文章だ。 それはそうとして、こういう時に私がいつも気にする…

“毒親”と地域社会の消失、あるいは家父長的システムの崩壊

親が正しいとは限らない 毒家族に苦しんだ漫画家が『ゆがみちゃん』を描いた理由 - ウートピ リンク先は、漫画『ゆがみちゃん』の筆者に対するインタビュー記事だ。気になる人はリンク先をご覧になってみて欲しい。 一読して私が気になった……というより思い…

自分の欲望を見極める方法を考える

自分の欲望をしっかりと見極める、のは難しい - (チェコ好き)の日記 リンク先には、自分の欲望を見極めるのは難しい(とりわけSNS時代以降は)、と書かれている。 他人とのコミュニケーションは、最新のゲームでも、名作といわれる映画でも、どんなものでも勝…

fujiponさんと『絶歌』――それがあなたの執着ですね!

元少年Aの『絶歌』と「凡庸な悪」について - いつか電池がきれるまで 「罪をつぐなう」ということ - いつか電池がきれるまで 『完全自殺マニュアル』を、知っていますか? - いつか電池がきれるまで 忙しいので短い私信を。 今話題の“酒鬼薔薇聖斗”こと元少…

元少年Aの自意識がいまだラージサイズだとしたら

少年A 神戸連続児童殺傷事件加害者の手記「絶歌」のあとがきに怒りに震えた - ソーシャルレンディング赤裸々日記 リンク先では、酒鬼薔薇聖斗を名乗って行われた神戸の連続殺人事件の犯人・元少年Aの手記について書かれている。あとがきがまるごと抜粋されて…

「書かされている」人々

ネットのみなさん、本当にたくさん文章をお書きになりますね。 SNSやLINEはいつも大盛況で、ブログも新しい書き手がたえません。「小説家になろう」みたいな場所や動画配信なども含め、大勢の人が表現に時間を費やしています。 みなさん、そんなに「書きたい…

ネットコミュニケーションで不適切に動機づけられる怖さ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150521/k10010086671000.html ニコニコ生放送で連日目立とうと頑張っていた15歳の少年が、とうとう警察の御厄介になった。 彼は再三注意を受け、ニコニコのアカウントも削除されていたが、「インターネットで目立ちたい」…

前途有望なブログを炎上の高速道路に連れ込みたくない

ここ1〜2年の間にも、面白く尖ったブログやアカウントをたくさん発見した。それらは自分より若い人によって書かれ、まだそれほどアクセスが集中していないものばかりだ。ブログから発せられる鋭気を眺めているだけでも、たいへんな刺激になる。 ただ、そうし…

四十才、夢から醒めて、逃げ場無し

誰も教えてくれない本当の「おじさん」になる方法 - ぼくらのクローゼット 不定期ですが、リンク先に寄稿することになりました。“不惑日誌”らしく、おじさん話をしようと思ってます。脱-オタクファッションの行き着いた果てや、ファスト風土のおじさんの話も…

無宗教が辛いのか、「自意識の終わり」が怖いのか

無宗教な自分が辛い タイトルは無宗教を嘆いているが、前半パートは「自分が死んでしまった後、自分自身の有意味性が確認できなくなる不安」が優勢に感じられた。 しばしば宗教は、「死後の世界」や「輪廻転生」を説く。あるいは教理に含む。だから、死後の…

充たされた承認欲求、あなたは何に転用しますか?

植物が水や日光を吸い込んで瑞々しく輝くように、 きみはその充たされた気持ちでどんな風に輝くのかい? ブログやtwitterで集めた承認欲求のエネルギーを、どこのどんな目的に使うのかい? 先日、twitterで呟いたらリツイートが200ぐらい、favoriteが200ぐら…

私が好きな自意識/苦手な自意識

人間の自意識には美味いやつと美味くないやつがある。 きちんと言い直すと、【私にとって】好みの自意識と好みじゃない自意識がある。 美味い自意識には陶然とする。他人が何かに執心し一生懸命に取り組んでいる瞬間や、twitterアカウントの隙間から普段は感…

それって本当に承認欲求?――群れたがりな私達

最近、ネットを眺めていて思うんですが、【コミュニケーションにまつわる欲求=承認欲求】って思っている人が案外いるんじゃないでしょうか。それって間違っているので、つらつら書いていきます。 日本語で承認欲求と書くと、読んで字の如く「承認されたい」…

他人のまなざしに囚われたブログ世界観に戦慄した

有名ブログですら互助会ブックマークが必要という現実 ブログのオフ会ってオフパコ以外に目的あるの?と思ってたけど 最近、はてな匿名ダイアリーで似たような趣旨の文章を続けて読み、戦慄した。 上記2つに共通しているのは、ブログにおいて人気者になるこ…

制御困難な“マジックアイテム”としてのインターネット

去年も今年も、たくさんの人がネットで燃えていますね。素人っぽいアカウントだけでなく、経験に富んだメディア人が騒動を起こすこともあり、インターネットの難しさを垣間見るような気がします。 最近は、そうしたメディアのベテラン勢がtwitterアカウント…

ネットは“コミケ”から"“テレビ”になった。

最近、ブログが不自由になってきたと思いませんか? - orangestarの雑記 私も、似たことを数年来感じていた。ブログは窮屈になった。他のインターネットも多かれ少なかれ窮屈になってきているような気がする。例えばtwitterも。ネット炎上は一時期ほどではな…

どうやって幸福観をずらしていくか

人間関係にまつわるノウハウは、どれも学習や体験の蓄積が必要だ。挨拶のような基礎でさえ、サマになるにはリピートして身体に叩き込む必要がある。しかも、年齢によって蓄積しやすいノウハウも違っているので、旬の時期を逃すと厄介だ。恋愛を挙げてみると…

ネットで目立つための素養は、短期/長期でだいぶ違う

師走も後半に差し掛かってきましたね。 今年もたくさんのネットユーザーの栄枯盛衰を眺めてきました。見知ったアカウントが消え、興味深いブログの更新が途絶えるのを目の当たりにすると、私は『方丈記』の冒頭を連想してしまいます。このあたり、ブロガーの…

不安に駆り立てられているのか、欲求に駆り立てられているのか

なにごとも、単純な二分法はあまり良くない。それでも、人間の行動原理の一側面を数直線の上にのせて、程度問題を論じることで理解が捗る場合もある。 例えば、個人の動機付けについて。不安や緊張に駆り立てられているのか、それとも欲求に駆り立てられてい…

「あの時代」のオタク差別の風景と「脱オタ」について

オタクがサブカルを嫌いなのは、サブカルが「オタクを馬鹿にして優越感を搾取する文化」だから - 自意識高い系男子 リンク先の記事を読み、90年代のオタク差別を思い出した。実際、90年代〜00年代前半にかけて、クラスメートに向かって「アニメ大好き人間で…

メディア。承認欲求。社会的成功。

今日、本当に理不尽で、無茶苦茶で、不合理で、納得いかなくて、酷い、本当に酷い出来事があって - orangestarの雑記 上記リンク先、ならびに2014年11月上旬にorangestarの雑記に書かれた色々については、本当に書き始めるときりがなさそうというか、娑婆観…

はてなダイアリーを一年続けて手に入れたもの

365日毎日ブログを書き続けてきたけど、結局何も起こらなかったよ。 - マトリョーシカ的日常 リンク先のタイトルは、『365日毎日ブログを書き続けてきたけど、結局何も起こらなかったよ。』だ。「大承認」「必ず勝てる」「負けない」といった、執着を予感さ…

自由になればなるほど、セルフコントロール能力が試される

生きていくために必要な能力にも色々ある。 技芸の素質。バイタリティ。忍耐力。人当りの良さ。どれも、とても大切だ。ただし、求められる能力には環境による違いがあって、例えば、平安時代の農民に求められた能力と21世紀のサラリーマンに求められる能力は…

ファスト風土には「趣味の奥行き」が無いんですよ。

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (24件) を見る ファスト風土はなぜ“退屈”なのか? この疑問について、以下のブログで「生産なき消費は退屈」という視点が…

経済的豊かさと、思春期モラトリアムについて

40過ぎても、全然救済されませんよ・・・ロスジェネ世代は、永遠に非正規雇用のまま、サブカル語りに刹那的な快楽を見出しつつ、ぐらついた自意識を抱いたまま生きる他に無いのです・・・2014-09-22 10:54:11 via Twitter Web Client 一生非正規、というのは…

しまむらとヤンキー的ファッション

ファッションセンターしまむら逆転発想マニュアル―驚異の低価格・高利益のマジック商法作者: 溝上幸伸出版社/メーカー: ぱる出版発売日: 2001/03メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る 2014年の前半は「郊外はヤンキーが主流」み…

ネットでギラギラ輝き続けるのは難しいものですね

インターネット上で注目を集め続けるのは難しい。 これまでに、幾つものの人気サイトや人気ブログが興り、消えていった。ある者は消し炭も残さないほどの炎上によって爆発四散し、ある者は誰にも顧みられなくなって更新が途絶え、看取る人も少ないうちに消え…

ジハードで「自分探し」

「イスラム国」に引き寄せられる欧米の若者 :日本経済新聞 最近は、“「イスラム国」に欧米の若者が引き寄せられている”ニュースを頻繁に見かける。残忍で過酷な戦闘に参加する者も沢山いるという。 その背景には、英語が通じるとか、“レッドブルなどの贅沢…

常軌を逸していれば、とりあえずネットアイドルになれてしまう

はてな村奇譚16 - orangestarの日記 リンク先の漫画は、ネットのローカルコミュニティで“アイドル”になるための要件に触れている。 “ネットアイドルは皆の羨望と嫉妬を集める大変なお仕事”と前振りしたうえで、作中、ネットアイドルになるための資格は「歌…

メンタルが強くなくてもブログは運営できます。多くを求め過ぎなければ。

メンタルスキルがないとブログ運営はむずかしい? - 田舎で底辺暮らし 「メンタルスキルがないとブログ運営はむずかしい」かぁ………。 最初、リンク先のタイトルに首を傾げたけれど、文章を読み、過去ログも少し読んでみると「こりゃしんどそうなブログライフ…

承認欲求の畜生界

はてな村奇譚2 - orangestarの日記 リンク先のタイトルは『はてな村奇譚』となっているが、内容は広範囲のネットユーザーに当てはまる。 ・ネット承認欲求を求めている人間達がいつのまにか化物に ↓ ・かわいそうに、あれでも本人たちはまだ人間のつもりな…

間合いを詰めすぎると、うまくいかない

友達関係でも夫婦関係でもそうだが、親密さを求めてお互いの心理的な間合いを縮めすぎると「重くなる」。自分の振る舞いも、相手の振る舞いも、どんどん鬱陶しいものになっていく。 仲の良さと対人関係の間合いの近さはイコールではない。 間合いが遠いけれ…

成熟は「場」や「イベント」にではなく「個人」に宿る

ビューティフルドリーマーのいなくなった時代、あるいは、はてな村とnetcraftさんについて - 行乞記 - 断片部 id:nisemono_sanこと似非原さんが書いた成熟についての文章を読み、何かがイラっとした。「成熟」の捉え方について大きなギャップがあるようにも…

「そういうときは身を隠すんだ!」――ネットの乱気流に巻き込まれたら

インターネットには、「気流の乱れ」みたいなものがあるじゃないですか。 ある日突然、ドカーンとPVが集中したり、自分自身がチマチマと積み重ねてきた活動が脚光を浴びるようになったり。ネットコミュニティの片隅で平和に暮らしていたつもりが、いつの間に…

老けたっていいじゃないか!若さばかり望む風潮はおかしい

なぜ同じ40代でこうも老け方が違うのか:日経ビジネスオンライン リンク先の記事には、美容コンサルタントの方による「老けないようにするための方法」が列挙されていた。曰く、眉間の皺に気をつけろ、窓際は紫外線が強い、スマホをやりすぎるな、赤ワインを…

twitterの被follow数は、車に喩えるなら排気量のようなもので

今更かもしれないけれど、何度でも確認しておく値打ちがあるし、twitterに慣れ親しんでいるはずの人が無残な有様になっているのを未だ見かけるので、書き留めておく。 twitterで何人にfollowされているかは、自動車に喩えるなら排気量のようなもので、一般に…

「叱られ下手は堕落しやすい」に関して

今まで、 1.叱られた場面から教訓を得たことの無い人 2.叱られたら思考停止して自分が悪いと思うしか無かった人 3.叱られたら必ず逆らってきた人 は、叱責や注意から何かを学ぶことができない。これは、自分自身の行動を改めるための道筋がそれだけ少…

モチベーションの情報戦

最近は、”努力の目利き”に敏感な人が増えた。 無思考な努力、あてのない努力は否定され、よく練られた努力や実利のありそうな努力が望まれるようになった。度が過ぎればデメリットが目立つけれど、さしあたって”努力の目利き”を意識するのは良いことだと思う…

共依存に陥らないための意識

精神科医に聞く「自分磨きのしすぎは結婚できない!?」 - LAURIER (ローリエ)(1/2) 精神科医に聞いた「共依存カップルはアブない!?」 - LAURIER (ローリエ)(1/2) 昨日と今日、エキサイトニュースのLAURIERさんで婚活関連のインタビューに答えました。上記のリ…

文化系優越感ゲームと体育会系優越感ゲーム

優越感ゲームとは - はてなキーワード 「優越感ゲーム」というスラングがある。 他人よりも自分が優れているところを発見しては、「俺はあいつらよりも上等だ」と優越感にひたるという、とても人間くさい心理だ。思春期の人には幅広くみられ、同じくネットス…

「トイレ共同。風呂共同。」は夢か現実か

ゆうべ、不思議な夢を見た。 老人になった私が共同アパートに住んでいる夢だ。 私は一人暮らしをしていて、向かいの部屋にはコロコロとした顔つきのおばあちゃんが――同級生の年老いた姿だと直感した――住んでいた。板の間の廊下を渡り、トイレへ向かう。自室…

ファスト風土で「本物」と呼べるもの

ファスト風土。 歴史が欠如し、コンテンツも、ネオンサインも、文化的なシンボルも、すべて外部から持ち込んでつくられた画一的な社会空間。いつ頃からか、このファスト風土を哲学者ボードリヤールのハイパーリアルに即して眺めながら、ぼんやり考える癖がつ…

マイルドヤンキーに「貧困」「反知性主義」が短絡される現象について

「マイルドヤンキー」という言葉があぶり出した日本の階層:日経ビジネスオンライン 私もリンク先の視点に賛成だ。 若者文化の表象を理解する糸口として「ヤンキー」「マイルドヤンキー」といった言葉を用いるのは悪く無いと思うし、そこからマーケティング…

自律性や自主性を課題にするべきは、成人じゃなくて子どもでは?

なぜ日本企業の管理職の多くは「変人」を組織から追い出そうとするのか|組織をむしばむ「子ども病」の正体 秋山進|ダイヤモンド・オンライン リンク先の記事には、日本企業で一流の人材を育て上げる要件として、1.自律性や自主性の高い人材の必要性を提…

とにかく生きている。だから「死ぬまでに何をするのか」を考える

人は何のために生きているのか。 - 自省log 「人は何のために生きているのか。」 こんな事を考えてもしようがないというか、問いかたに問題があると思うようになったのは、三十歳になるかならないかの頃だったと思う。「人は何のために生きているのか」とい…

「コミュニケーションできなければならない」という規範意識

絶望感がすごい リンク先の文章は、今日の社会ではありがちな悩みだと思う。人間関係や社会的加齢が自己責任になった以上、「年相応に年を取っていくためにどうするのか」「誰と一緒に人生を歩んでいくのか」といった問題は、すべて自分で判断し、舵取りしな…

私がネットで「承認欲求」を使おうと決めた理由

最後に、「承認欲求と私」というか、この言葉に対する個人的な思い出を書いておく。 先日、あるオフ会で、「承認欲求って言葉が広がったのって、シロクマさんが“戦犯”だよねー」と言われた。私はネット上で承認欲求という言葉を使い始めた言いだしっぺではな…

ネットで「承認欲求」が使われるようになっていった歴史

この記事では、インターネットやメディア上で承認欲求という言葉が使われるようになっていった経緯について、個人的にまとめてみる。 現在、承認欲求という言葉はネットスラングのように用いられている。と同時に、著明な学者さんが「承認」という言葉を使っ…

私達はどのように承認欲求と向き合うべきか

第一回:承認欲求そのものを叩いている人は「残念」 第二回:承認欲求の社会化レベルが問われている 第三回:承認欲求がバカにされる社会と、そこでつくられる精神性について 第四回:私達はどのように承認欲求と向き合うべきか(今回) ここまで、承認欲求に…

承認欲求がバカにされる社会と、そこでつくられる精神性について

先日の記事では、承認欲求が社会化されていくプロセス、熟練度がアップしていくプロセスについてまとめた。今回は、承認欲求、とりわけ思春期前半の逸脱しやすい承認欲求が罵倒されたり排除されたりしやすい社会情況と、その問題について振れてみる。 昨今、…