シロクマの屑籠

はてなダイアリーから引っ越してきた、はてな村の精神科医のブログです。

執着

ブログ記事を読む以上に、ブロガーを味わう

私はブロガーの執着を読み取るのが好きだ。なぜなら、ブロガーの書きだす文章からにじみ出てくる執着の気配が、ブログを書いているその人がそこに存在することを、はっきりと証明してくれるからである。 言い換えると、ブロガーの執着を読むとは、ブロガーを…

「脱・自分中毒」の行方

他人との差異化を熱望して孤独になっていく : web-g.org 「自分らしさ」のための消費は、もともと、同世代のなかで自分を望ましく位置づけ、コミュニケーションを有利にするものだったはずだ。「自分らしさ」を際立たせる消費活動によって、社会適応にもプラ…

20世紀後半の結婚観と若者気分って“異常”だったよね

もしかして少子化問題って10年後には解決してるんじゃないの?非婚が進む30代と早婚志向な20代の溝 - トイアンナのぐだぐだ リンク先を読んで、「ああ、結婚に対して呑気に構えていた、バブル~ロスジェネ世代の結婚観や若者気分がデタラメだったんだなー」…

インターネットは人生劇場で、アカウントは「おまいらの人生の物語」だ

orangestar.hatenadiary.jp そんなんでいいの? って言われましても。 こういうの見ると、「おまいらの人生の物語」って短編集をつくりたくなりますね。自分自身も含めたインターネット発信者の生きざまを、いろんな角度から書くんです。そしてカクヨムに投…

面白いブロガーを新たに発見した時の喜びと手触り

ブログに限った話ではなく、twitterアカウントにも作家や演奏家にも当てはまるんだけど。 面白いお話を聞かせてくれたり、神経が高鳴るような体験を提供してくれたりする人物を発見した時の喜びは、何物にも代えがたい。 一般に、人間と人間が精魂込めてこし…

ブログ労働者と「ブログでお金を稼ぐこと」

はじめ、ブログには議論があり、情報交換があった。 簡単に文章をアップロードできること。トラックバックを介して議論や情報交換できること。それそのものがブロガーにとってご褒美であり、そうしたご褒美を嗅ぎ付けた人々がブログに集まってきた。だが、そ…

『ガンダム 鉄血のオルフェンズ』と所属欲求

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 1 (特装限定版) [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2015/12/24メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (22件) を見る 『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』が佳境を迎え、いよいよ面白くなってき…

「おばさんたちは来ないでほしい」と「無断リンク禁止」の記憶

風邪っぽいので簡単に。 おばさんたちはinstagramに来ないでほしい。|かおりんた|note インターネット好きの間では一騒ぎとなった「おばさんたちはinstagramに来ないで欲しい」。いろんな人がいろんな言及をしていますが、私は懐かしい気持ちになりました。…

もって生まれた星回りや天運を受け入れる手段の寂れた社会で

一時期に比べると、たんなる自助努力が良いものとして語られなくなり、生まれ・育ち・文化資本といった、努力や自己選択のバックグラウンドが意識されるようになった。 数十年前の人達は、「努力さえすれば立身出世できる」「自分の運命は自分で切り開く」的…

若いの、そこは私達が十年以上前に通った道だ

時間が無いので20分ぐらいでメッセージを届けますね。誤字脱字ほか御容赦ください。 メディアクリエイター否定派のおっさんたちに聞いてほしい話 - 半径3メートルの社会 はじめまして、こんにちは。「おっさん」「ブロガー」のp_shirokumaと申します。 面白…

「俺は2010年代のブロガーになれない」

僕はブロガーになれない - orangestarの雑記 新年早々、「僕はブロガーになれない」と来ましたか。 ブログを更新する人をブロガーと定義するなら、私もid:orangestarさんもブロガーの端くれですが、そういう事を仰りたいわけじゃないですよね。 世間でブロガ…

「今のままがいい」を、時間が引きずっていく

生活レベルを維持するため「普通の男性」と結婚するのが高望み扱いになった世界で、私たちができること - 外資系OLのぐだぐだ リンク先は「普通の男性と結婚したい」と考えている女性についての記事だ。 説得力のある内容だと思った。 それはそうとして、 や…

「見てもらいたい」は、きっと複数のモチベーション源に支えられている

羽生結弦選手と「承認欲求」 - いつか電池がきれるまで 読みました。 羽生選手、すごいですよね。スケート上での演技はもちろん、「見てもらいたい」という気持ちを持ちながら「怖さ」を超克するのも大変なことです。 「見てもらいたい」気持ちは、うまく働…

人生に麻酔をかけ続ける人々

インターネット上では、不特定多数から注目されたがるアカウントを頻繁にみかける。本当にどこにでもいて、twitterやブログだけでなく、ニコニコ動画やYoutubeやソーシャルゲームにもいる。懸命に注目を集めようとする姿は、ときに滑稽であるけれども、技倆…

インターネットでも心理的に未熟な人は不利……だとしたらどうすべきか

シロクマ先生は強者の論理を振りかざしている ネットは現代の駆け込み寺だ - はてな村定点観測所 「おまえは強者の論理をふりかざしている!」って言われるとドキドキしてきますね。ポジショントークっぽい意識に基づいた発言でなく、日頃、娑婆世界を眺めて…

未熟な承認欲求、成熟した承認欲求

私は、「承認欲求は是か非か」という問いは、あまり意味がないと思っている。生まれながらにして社会的生物であり、関係性の欲求を求めずにいられない人間にとって、それは「食欲は是か非か」ぐらい意味がない。 しかし、承認欲求にモチベートされたひとつひ…

自意識の牢獄。どぎつい生。

40歳になった女性・綾が住む街・・・それでも、女の人生は続く。(1/2)[東京カレンダー] 優越感ゲームから降りられなかったオトナ女子「40歳OL」の正体 - 日々の音色とことば 40歳になっても自意識の牢獄から抜け出せない女性。凄絶である。 ふたつめのリンク…

はてなブログがもっと俺に輝けと囁いている

はてなブログに引っ越してきて二週間が経ちました。まず、どんな使い勝手か実験してみようと思い、心の赴くままブログを書いてみましたが、えらく攻撃的というか、煽り気味になってしまったと反省しています。 「もしかして、はてなブログが俺の攻撃性や煽り…

東京からみたショッピングモール観――『埼玉化する日本』

埼玉化する日本 (イースト新書)作者: 中沢明子出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/12/10メディア: 新書この商品を含むブログを見る ちょうど一年ぐらい前に出版されたショッピングモール論、『埼玉化する日本』。 著者の中沢明子さんは東京生ま…

承認欲求を托鉢する時代は終わり、現金を托鉢する時代がやって来た。

まあ、昔だって臆面もない人ってのはネットにいて、それはそれは見苦しい振る舞いをしていましたとも。ただ、かつての見苦しさとは異なる見苦しさが、この、明るく楽しく元気いっぱいなインターネットに立ち現れてきたのは間違いないと思う。2005年以前に無…

錢勘定を隠そうともしないブログ

私は、ブログでお金を稼ぐこと自体については、中立的なモノ言いをせざるを得ない。googleアドセンス広告を切っているとはいえ、このブログだってAmazonのアフィリエイトは使用しているわけだから、とやかく言えたものではない。 そして涼しい顔をしながら*1…

『東京タラレバ娘』という神経症的葛藤

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/12メディア: コミックこの商品を含むブログ (10件) を見る スピード感と明るい筆致で麻酔をかけながら、えぐるようにメスを入れる漫画だ。 『東京タラレバ娘』に出てく…

はてなで有名になりたい?だったら“パンツを脱げ”よ!

はてなで有名になりたい 匿名ダイアリーを書くような人間が「はてなで有名になりたい」とは、とんだお笑い草ですね。それとも、アカウント名を名乗るのも恥ずかしいのでしょうか? そんな恥ずかしがりが有名を夢見るなんてとんでもない!有名とは、本来、恥…

何かを「書き上げる」と、何かが「抜けてしまう」問題

何かを終わらせるために書いてる - phaの日記 ニートキャラのphaさんが、だるい状態になっているそうです。 だるさの背景には、季節の変わり目による影響もあるかもしれませんが、phaさん自身は、新著を書き上げて「何かが終わったせい」ではないかと自己分…

「人生コスパ論」と不安の防衛

結婚はコスパが悪い URL「コスパが悪い」というよりも「コントロールできないものは要らない」と要約したほうがいいような話が半分くらいを占めてる。俺はそういう人をつまらない人だと思うけれども、まあ人生観の違いだよな。善し悪しの問題ではない。2015-…

人生のコスパを語りたいなら、まず人生のベネフィットを語ってみせろ

子供は人生で一番高い買い物だと思う 私はコストパフォーマンスという考え方が半分好きで、半分嫌いだ。少なくとも、この考えが適用しやすい分野と適用しにくい分野があると思っている。 勉強効率やガス代の節約といった分野ではコストパフォーマンスの発想…

ネットの暗い情念が“世論”と接続してしまう怖さ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150901/k10010212001000.html 佐野研二郎さんがデザインしたオリンピックのエンブレムが、使用中止になった。デザインにどういった問題があったのかは、私は素人なのでよく知らないし興味もない。ただ、本件がネット上で…

社会は自由になったが、結婚や子育てを考える時間的猶予は短くなった

「何があれば、産めるの?」 - アラサーOLクソ日誌。 リンク先は、女性特有の問題や家庭状況の問題などなど、たくさんの着眼点が散りばめられているので、全体について安易なことを言いにくそうな文章だ。 それはそうとして、こういう時に私がいつも気にする…

“毒親”と地域社会の消失、あるいは家父長的システムの崩壊

親が正しいとは限らない 毒家族に苦しんだ漫画家が『ゆがみちゃん』を描いた理由 - ウートピ リンク先は、漫画『ゆがみちゃん』の筆者に対するインタビュー記事だ。気になる人はリンク先をご覧になってみて欲しい。 一読して私が気になった……というより思い…

自分の欲望を見極める方法を考える

自分の欲望をしっかりと見極める、のは難しい - (チェコ好き)の日記 リンク先には、自分の欲望を見極めるのは難しい(とりわけSNS時代以降は)、と書かれている。 他人とのコミュニケーションは、最新のゲームでも、名作といわれる映画でも、どんなものでも勝…