シロクマの屑籠

p_shirokuma(熊代亨)のブログです。原稿に追われてブログ記事はちょっと少なめです

コミュニケーション

10RTの拡散、100RTの拡散、1000RTの拡散

誰かがtwitterのどこかで言っていたはずで、でも探しても見つからないのでここに書くと*1、twitterは、たくさんリツイートされればされるほど、つぶやきが自分の手許を離れて、たくさんの人のモノになっていく感があって、面白いような、恐ろしいような思い…

「つながり」「しがらみ」を厭わない若者達

タイトルのとおり、最近、「しがらみ」を厭わない若者達についてあれこれ考える。 俗に“マイルドヤンキー”として括られる若者はもちろん、そうでもない若者も「つながり」を大切にしていて、そのためなら「しがらみ」をも厭っていないと感じる機会が増えた。…

「ウェイがですねー、サブカルチャーの上前をはねましてねー」

「あー、あー、テステス、 「えー、消費個人主義の申し子たるオタクがー、サブカルがぁー、終わりましてー、それでマイルドなヤンキーがー、ヤンキーがぁー、ユーチューブーもブログもSNSも席巻いたしましてー、 (シロクマさん!ヤンキーじゃなくて、ウェ…

面白いことブログに書かなきゃ死んじゃうよ

「ブログ論」ばかり書くより、「こういうのを自分は面白いと思っているんです」っていうエントリをひとつでいいから、書いてみてほしい。— FUJIPON (@fujipon2) 2016年2月22日 この問いかけには、「私はブログに自分が面白い*1と思うことしか書いてないから…

ザ・インタビューズが終わってホッとした

THE INTERVIEWS サービス終了のお知らせ ネットサービスの終了をお祈りするのは行儀が悪いと承知しているんですが、ザ・インタビューズの終了には胸のすく思いがしました。個人的には、この調子でAsk.fmさんも視界から遠のいてくださると都合が良いんですけ…

病名告知の向こう側――精神科ならではの面白さと難しさ

久しぶりにmedtoolzさんをtwitterで見かけたので、前から言及したかったこちらを。 クレーム対処について - レジデント初期研修用資料 リンク先の文章は、患者さんや家族の人からのクレーム回避・リスク回避のための知恵が満載で、とても興味深い。「共感」…

わかりあえないインターネットでしたね。

2015年のインターネットを振り返って、お互い反目しあい、貶しあい、誰かにNoを突きつけあう風景ばかりを思い出した。異なるルールや価値観を信奉しあう個人と個人、グループとグループが理解しあう――せめて相手の存在を許容しあう――ツールとしてtwitterやSN…

ケータイ小説、niftyserve、web小説、SNS

以下は、2008年頃に書かれた文章である。 ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち作者: 速水健朗出版社/メーカー: 原書房発売日: 2008/06/09メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 781回この商品を含むブログ (213件) を見る この本はとても面白く…

インターネットでも心理的に未熟な人は不利……だとしたらどうすべきか

シロクマ先生は強者の論理を振りかざしている ネットは現代の駆け込み寺だ - はてな村定点観測所 「おまえは強者の論理をふりかざしている!」って言われるとドキドキしてきますね。ポジショントークっぽい意識に基づいた発言でなく、日頃、娑婆世界を眺めて…

「あの人はメンヘルだから」論法と、それを認めない私について

インターネット上では、以下のような論法をみかけることがある。 「あの人は精神科に通院しているから」 「あの人はメンヘルだから」 その言わんとしているところは、精神科や心療内科に通院しているから、格別の配慮をすべきだとか、コミュニケーションに注…

孤独なサバルタンたるしかないコミュニケーション不全者

あまた存在する、悩めるコミュニケーション不全者達。だが「コミュニケーション不全者である」という属性それ自体は、対抗文化やマイノリティとして浮上することすらなく、したがって、言論的・政治的に取り扱うべき問題として確固たる地位を占めることもな…

「強さ」や「用心」がなければ「自由なネット」は成立しない

はてな村で、ようやく自由になれたと思ったら、周りには誰もいなくなっていた。 - いつか電池がきれるまで id:fujiponさんへ。 リンク先、拝読しました。私は、fujiponさんは「はてな村」の古参とおぼしき複数のアカウントに嫌悪感を持っていらっしゃると推…

不器用でも「No」を言わなければ「No」の経験値がたまらない

「No」と言えなかった私が試した、あえて火花を散らすコミュニケーション術 - リクナビNEXTジャーナル リンク先は、私がコミュニケーション下手で、なかなか「No」と言えなかった時代の試行錯誤の方法を書いたものです。 でも、大事なことなので二度言います…

私は、弾劾のプロセスとネットの性質に戦慄したんですよ

ネットの暗い情念が“世論”と接続してしまう怖さ - シロクマの屑籠 昨日の記事にいろんなコメントがはてなブックマークやtwitterで集まっているので、補足……というより、大事なことだと思うのでもう一度書きます。 断っておきますが、今回の佐野氏の件はグダ…

「なんでも面白がれる人・感心できる人」はコミュ強になりやすい

笑う門には リンク先は、ことわざの「笑う門には福来る」を地でいく実体験談だ。笑顔の多い人のほうがコミュニケーション場面でうまくいきやすく、仕事もプライベートも順調にいきやすいってのは本当だと思う。 ただ、はてなブックマーク上の反応にもあるよ…

そんなに“無難”が偉いんですか?

スーツを面白がって着ている精神科医はどこへ行ったの? - ぼくらのクローゼット リンク先で、(男性)精神科医の学会ファッションについて書きました。 私の記憶する限りでは、以前の精神科医の集まる学会や研究会には、もっといろんな服装の先生がいたように…

誰に語りかけた「真実」だったのか?――ネットの結び目の変化と意識の変化

先日の記事に、文芸評論家の藤田直哉さんから以下のツイートを頂いた。 あったあった。「ある」という思い込みが(ぼくに)あった。「インターネットに「真実」があったのは、何年前ぐらいまでだったのか - シロクマの屑籠 (id:p_shirokuma / @twit_shirokum…

インターネットに「真実」があったのは、何年前ぐらいまでだったのか

十数年昔のインターネットに、私は「真実」を期待していたと思う。 その「真実」は、今、どこに行ったのだろう? 「ここには人間の生の声が転がっている!」 私がネットサーフィンにも大分慣れてきた頃、インターネットには「真実」が書き込まれていた。ここ…

「殴って言う事をきかせる」が禁止された社会の「ことば・文字・表情」

昭和五十年代〜六十年代を思い出すと、あの頃はまだ、コミュニケーションの方法として「殴って言うことをきかせる」――つまり狭義の暴力がかなり含まれていた。そして幾らかの社会的コンセンサスが残存していた。 たとえば「体罰」。都市部の進歩的な学校では…

「あの人は、気づいてないみたいだけど」

人間同士のコミュニケーション(あるいは情報戦)の精度は、幼児期にはそれほどの差が無い。他者を認知する精度がお互いに低く、それぞれの生まれ持った特徴そのままにコミュニケーションが行われる。「あの人は、気づいてないみたいだけど」は相互発生しやす…

操作-被操作の戦場としてのインターネット、コミュニケーション

昨日の話の続きとして。 先日の騒動では、未成年のネットユーザーが不適切に動機付けられる危険性が浮き彫りになっていた。 しかし一般論としては、そういう危険性だけ意識すれば良いわけではない。現実のインターネットをみていると、なんらかの目的を持っ…

ロールモデルをメディアに求めること・間近に求めること

もしかしたら、僕たちは、相談する相手を間違えているのではないだろうか? - いつか電池がきれるまで そうですね。たくさんの人が相談の求め先を間違えていると思いました*1。 “本物のロールモデル”はメディアには現れない 思うに、世の大半の人に役立ちそ…

コミュニケーションにもカネにも優れない若者の居場所は、ネットのどこにあるのか

コミュニケーション能力に優れている限りにおいて現在の地方国道消費生活は居心地良いのは事実かもしれないけど、コミュニケーション能力劣位かつ東京へ逃げ出す資金又は理解のない家庭に育ったアンダー18の子供たちの“逃げ方”については、せめて心構えくら…

きっと、スマホ的感性の時代がやって来る

近頃の通勤風景を眺めていると、新聞を読んでいるのは四十代より上ばかり。雑誌を手にしている人も珍しくなりました。 三十代より下の男女が手にしているのはもっぱらスマホです。ゲームもスマホ。小説もスマホ。音楽もアニメもスマホ……。あらゆるサブカルチ…

人にたくさん好かれたいなら、人をたくさん好きになったほうがいい

人を好きになる、技術。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。 「人を好きになる技術。」 “技術”という言葉をあてがって良いのかわからないけど、大切なことが書いているように思った。 幸福を追いかけるにあたって、他人に認められたがる・好かれたがること…

ネットコミュニケーションが変わっても、「私」はあまり変わらなかった

はてなの人たちにリクエスト リンク先の筆者へのお返事として。

「有名になって発言力を増したかった」が気になる

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150119/k10014786231000.html リンク先の事件について、犯行の動機を稚拙と笑えるだろうか。 私は、この犯人の方法はまちがいなく稚拙だと思う。子どものやること未満だ。だけど、動機まで笑って構わないのか判断に迷う。…

「感謝で十分」「お祈りする」は、本当に深読みして構わないの?

日亜化学「感謝で十分」 中村氏の関係改善呼び掛けに - 47NEWS(よんななニュース) 昨日、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんに対する日亜化学の「感謝で十分」「貴重な成果を生み出されるようにお祈りする」というコメントに、ネットユーザーが盛んに…

ネットでギラギラ輝き続けるのは難しいものですね

インターネット上で注目を集め続けるのは難しい。 これまでに、幾つものの人気サイトや人気ブログが興り、消えていった。ある者は消し炭も残さないほどの炎上によって爆発四散し、ある者は誰にも顧みられなくなって更新が途絶え、看取る人も少ないうちに消え…

“空気を読んで、人を読まず”

先日、私よりもコミュニケーションが上手な人と「空気を読む」について話し合った。 空気を読むのは大切だ。その場の空気に従うにしても、その空気に敢えてコミットするにしても、状況を把握し、どうしてそんな空気になっているのかを察知しておくと、何かと…